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● テクノマート 朝鮮日報
テナントに3日間の退去命令―。5日午前に原因不明の上下の揺れを約10分にわたり感じ、テナントと訪問者約500人が避難したテクノマートの全景(ソウル市広津区九宜洞)。広津区長は全てのテナントに3日間の退去命令を出し、精密な安全検査に入った。/写真=全基炳(チョン・ギビョン)記者
『
AFPB News 2011年07月05日 17:37 発信地:ソウル/韓国
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2810801/7461573?utm_source=afpbb&utm_medium=detail&utm_campaign=must_read
ソウルの高層ビルで原因不明の揺れ10分、数百人が避難
【7月5日 AFP】
韓国の首都ソウルにある高層商業ビルで5日午前、原因不明の揺れが10分ほど続き、ビル内にいた数百人が避難する騒ぎがあった。
揺れが感じられたのはソウル東部広津(Gwangjin)区にある39階建てのテクノマート。
20階で働くイ・ジスさんは朝鮮日報(Chosun Ilbo)の取材に答え
「ビルは上下に揺れ、吐き気がするほどだった」
と語った。
消防車6台が急行し、駆けつけた数十人の警官が、ビル内にいた客や従業員、入居者らを避難させ、周辺を封鎖した。
同区は今後少なくとも3日間の閉鎖を同ビルに命じた。
揺れの原因は分かっておらず、すぐに安全点検が予定されている。
この高層ビルは電化製品や家庭用品、書籍などを売る数百店舗のほか、映画館や多くの事業所も入居する複合商業ビル。
韓国では同じくソウルで1995年に三豊百貨店(Sampoong Department Store)が倒壊し、500人を超える死者が出ている。(c)AFP
』
朝鮮日報から。
『
記事入力 : 2011/07/05 13:18:51
http://www.chosunonline.com/news/20110705000047
テクノマートで異常な揺れ、市民ら500人避難
5日午前、ソウル市広津区のテクノマート(39階建て)が揺らぎ、ビル内にいた市民ら500人余りが緊急避難する騒ぎがあった。
広津消防署によると、テクノマートを訪れた市民たちは同日午前10時10分ごろ、建物が上下に揺れるのを感じ、消防当局に通報、現場に出動した消防隊員たちがビル内にいた市民らを全員避難させたという。
テクノマート22階の事務所に勤務するイ・ジスさんは
「横揺れではなく上下に揺れ、気分が悪くなるほどだった」
と語った。
震動は10分ほどで止まったという。
ビル管理担当者は警察に対し「地震があったようだ」と話したが、気象庁は同地域で地震の発生を感知していないという。
消防関係者は
「現場に到着したとき、震動は止まっていたが、多くの市民が同じような通報をしていることから、実際にビルに異常が発生したものと見て、警察と合同で調査に当たっている」
と説明した。
』
『
記事入力 : 2011/07/06 10:05:15
http://www.chosunonline.com/news/20110706000027
高層ビルが揺れた恐怖の10分間 /ソウル
上下にぐらり、500人が避難
地盤か構造的要因か、原因めぐり憶測
5日午前10時7分ごろ、ソウル市広津区九宜洞にある「テクノマート」の高層オフィス棟(地下6階、地上39階)が約10分にわたり揺れ、テナントや居合わせた訪問者の約500人が避難する騒ぎがあった。
広津区庁はテクノマートの建物全体に3日間の退去命令を出し、精密な安全検査を開始した。
● 5日午後9時ごろ、テクノマートの地下6階にある機械室では、韓国施設安全公団の関係者が建物が沈下したかどうか調査を行った。/写真=NEWSIS
■入居者の多数「揺れ感じた」
20階のオフィスにいた会社員(35)は「建物が上下に揺れる感じがしたので、従業員約60人とともにエレベーターで避難した」と話した。
揺れは職場にある飲料水のポリタンクや観葉植物の葉が少しぐらつく程度だったという。
テクノマートで建物が揺れたという情報は「ツイッター」などを通じて急速に広まった。
別の会社員(40)は
「消防用エレベーターまで避難者で混雑したが、避難誘導の放送すらなかった」
と語った。
建物を管理するプライム産業の関係者は
「わすかな揺れがあったが、放送で避難を指示するほどではなかった。
最初揺れがあった後、それに続く揺れはなかったため、一時的な揺れだったとみている」
と話した。
テクノマートの高層オフィス棟は、普段も強風が吹けば、耐震設計によって、左右に揺れるように設計されている。
テナントによると、今回の揺れは主に18-39階で感じられた。
低層階の7階と9階で揺れを感じたという人もいた。
22階にいた会社員は
「たまに左右に揺れるのを感じることはあるが、上下に揺れたのは今回が初めてだ。
地震かと思った」
と振り返った。
この会社員は
「早足で歩いていた人や電話中だった人は揺れを感じなかったというが、静かに座っていた人ならばほぼ全員が揺れを感じた」
と証言した。
■上下の揺れ、原因は?
専門家は今回の揺れが安全上の事故につながる可能性を否定しなかった。
大韓建築学会のイ・ウォンホ副会長は
「設計図を見ずに正確に判断するのは困難だが、柱の感覚が広い場合、柱と柱の間で床を構成する水平スラブが上下に揺れることがあり得る」
とした上で、機械室の機械から生じる振動を防ぐ防振パッドやスプリングなど振動制御装置に欠陥が生じれば、建物が上下に揺れる可能性があると指摘した。
李副会長は
「地盤の問題ならば、建物全体が揺れなければおかしい。
一部の階でだけ揺れを感じたとすれば、地盤の問題だとは考えにくい。
用途変更などで当初設計とは異なる荷重条件が生じれば、揺れが起きることもあり得る」
とも語った。
■構造的欠陥の可能性は
大韓建築士協会のチョン・ヨンチョル理事は
「特定の階で揺れが起きたとすれば、構造的欠陥と部分的衝撃という二つの可能性がある」
と述べた。
具体的には、揺れが起きた階のはりと柱の接合部に問題が生じた可能性、建物内部でガス爆発など小規模の爆発が起きた可能性を挙げた。
チョン理事は
「鉄筋・鉄骨構造物は一度には崩壊せず、一部が揺れたり、鉄骨が音を出したりする前兆が見られる。
以前にも鉄骨から音が聞こえたり、鉄骨にひびが入ったりといった問題があったとすれば、崩壊や安全上の事故の前触れである可能性がある」
と警告した。
■安全検査は適正に実施されていたか
テクノマートは、1998年に鉄骨構造で完成し、「震度7」以上の地震にも耐える設計になっている。
昨年3月に安全検査業者に依頼して実施した肉眼による安全検査でも異常はなかったという。
1年に2回実施する肉眼安全検査は、専門家が柱や壁、はりなどのひびを調べ、安全性をチェックするものだ。
広津区庁によると、2008年に実施した精密安全検査で、テクノマートは「B判定」を受けていた。
A判定からC判定までは安全に異常がないことを示し、D判定の場合には、補修や補強が求められる。
』
『
記事入力 : 2011/07/06 10:08:00
http://www.chosunonline.com/news/20110706000030
高層ビルで揺れ、三豊百貨店の悪夢
1995年6月29日、三豊百貨店が崩壊する数時間前。
同百貨店の中にいた人たちは、数回にわたって異常な兆候を察知していた。
内部の柱にひびが入り、天井が曲がって垂れ下がった。
屋上の冷却塔は運転が停止し、中の冷却水が沸騰したり、漏れたりした。
テクノマートでは、三豊百貨店で見られたような崩壊の兆候は見られなかった。
物が床に落ちたわけでもなく、ひび割れた個所もない。
しかし「三豊百貨店崩壊の前兆」を記憶している人々は、テクノマートで揺れが発生したとき、不安感に包まれたという。
6階で勤務していた店員は
「建物が上下に揺れたという話を聞いたとき、三豊百貨店の崩壊の前兆とされたことが頭に浮かび、不安になって階段を駆け降りた」
と話した。
また、20階で勤務していたLさん(35)は
「建物がときどき揺れたため、何か問題があるのではないかと思っていた」
と語った。
周辺のマンションの住民や、テクノマートの一部テナントの従業員たちは一日中不安に包まれた。
テクノマートの周辺には会社員たちが集まり
「まさか、三豊百貨店のようなことになるのでは」
「昨日も振動があったというが」
などと心配そうに話した。
』
『
記事入力 : 2011/07/06 10:18:16
http://www.chosunonline.com/news/20110706000031
テクノマート、1日の売上損失20億ウォンに
5日午前、ソウル市広津区にある「テクノマート」の高層オフィス棟(地下6階、地上39階)が上下に揺れた事故で、入店業者らに3日間の退去命令が出され、営業への打撃が懸念されている。
1日の流動人口が最大6万人に達する複合ショッピングモールが、1日にして危機に陥った格好だ。
テクノマートには、小規模な家電販売店を中心に大型スーパー、映画館、レストラン街などがあり、約1200の業者が入店している。
デジタル家電の販売店が約400店、パソコン販売店が約300店、携帯電話販売店が約 200店ある。
テクノマートで働く2000人余りの自営業者からは、当面の生計を懸念する声が挙がっている。
9階のレストラン街で13年にわたり飲食店を経営しているキム・ジョングァンさん(56)は
「テクノマートで商売する人は皆死の危機にひんしている」
と嘆いた。
テクノマートの関係者は
「正確なデータはないが、昨年は入居した業者が総額約7000億ウォン(約530億円)の売り上げを記録した。
ビルの安全点検の間、毎日総額20億ウォン(約1億5000万円)余りの売り上げが失われる見通しだ」
と語った。
大企業も苦しい立場に置かれている。
地下2階にある大型スーパーのロッテマートは同日午前11時半ごろ、来店客を先に避難させ、営業を中断。
10 階の映画館CGV江辺店も同日午後2時から営業を中断し、1日当たり4000万ウォン(約300万円)の損失が避けられない状況だ。
』
『
記事入力 : 2011/07/06 15:19:57
http://www.chosunonline.com/news/20110706000067
高層ビルで揺れ、原因いまだ不明 /ソウル
5日午前10時7分ごろ、ソウル市広津区九宜洞にある「テクノマート」の高層オフィス棟(地下6階、地上39階)が約10分にわたり揺れ、約500人が避難する騒ぎがあり、入店業者らに3日間の退去命令が出された。
広津区庁の関係者は
「5日午後8時から夜を徹して安全点検を行ったが、震動の原因をめぐり何の糸口も見つかっていない。
6日午後5時に対策会議を行った後、退去命令の解除などについて決定し、発表する」
と6日説明した。
』
どうも原因がつかめていないようです。
高層ビルのミステリーでしょうか。
中央日報を見てみます。
『
39階建てテクノマートで揺れを感知、市民ら緊急待避
2011年07月05日11時48分 [ⓒ 中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/490/141490.html?servcode=400§code=430
5日午前、ソウル・広津区(クァンジング)にある39階建ての江辺(カンビョン)テクノマートのビルが揺れ、建物内にいた市民が待避する事件が発生した。
広津消防署によると、この日午前10時17分ごろに建物が揺れているという住民の通報を受け消防隊員が出動し建物内にいた市民を全員待避させた。
消防署関係者は、「到着した時には建物は揺れていなかった。
正確な原因は調査中だ」と明らかにした。
』
『
<高層ビルで謎の揺れ>地盤沈下や基礎構造物の破損の可能性も
2011年07月06日08時21分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/514/141514.html?servcode=400§code=430
ソウル広津区九宣洞(クァンジング・クイドン)にあるテクノマートプライムセンターの建物が5日午前、上下に10分間ほど揺れ、入居者500余人が建物の外に飛び出すという騒ぎがあった。
入居者は目まいを訴えながら
「軽く揺れたのでなく机に上の物が落ちるほどだった。
三豊(サムプン)百貨店のように崩れるのではないだろうか」
と心配した。
広津区庁はテクノマートの建物に対し、この日午後2時から少なくとも3日間の退去命令を出した。
区の関係者は
「3日間の退去命令期間、精密安全診断を行い、必要なら退去期間を延長する」
と明らかにした。
退去命令措置は、20階以上の高層部の入居者が上下の揺れを感じたプライムセンター(39階建て)だけでなく、揺れがなかったテクノマート販売棟(12階建て)にも同じく適用される。
事務室が密集したプライムセンターと電子商店街・映画館などがあるテクノマート販売棟には計3000余人が入居しており、流動人口は一日平均5万人余り。
チョ・ドゥクジェ・プライム産業防災室長は
「11階の映画館で3D映画が上映され、振動が起きたようだ」
と述べた。
しかし専門家は地盤沈下または基礎構造物の破損などを揺れの原因とみている。
プライムセンターは今年3月から3回も揺れがあったことが明らかになった。
しかし振動計測装置が設置されておらず、危険の程度を把握するのは難しいと、消防当局は見ている。
南アフリカで平昌(ピョンチャン)の冬季オリンピック招致活動を支援している李明博(イ・ミョンバク)大統領は
「安全診断を徹底的に行い、何よりも安全に全力を尽くしてほしい」
と指示したと、パク・ジョンハ青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官が伝えた。
』
『
<高層ビルで謎の揺れ>専門家「高層ビルの上下揺れは異例」
2011年07月06日09時00分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/517/141517.html?servcode=400§code=430
テクノマートプライムセンターが上下で揺れた理由について、専門家は
「建物を支える基礎部材の一部が損傷した可能性がある」
と指摘した。
専門家によると、高層ビルが左右に揺れることは比較的よくあるという。
風が強い日に63ビルの展望台に立つと、敏感な人なら目まいがする。
しかしテクノマートプライムセンターの場合は上下に揺れたため異例のケースだと、専門家らは説明した。
該当時間には地震波も観測されず、上下の揺れは建物内部の異常で生じたと推定される。
ソウル大のホン・ソンゴル教授(建築学)は建物の荷重を支える基礎構造物や垂直部材が突然破損した可能性が最も大きいと分析した。
ホン教授は
「こうした損傷が発生するのは任意に構造変更をしたというのが前提」
と説明した。
39階建ての高層ビルに振動計測装置がないとのも大きな問題だと専門家は診断した。
ソウル科学技術大学のユン・ソンウォン教授(建築学)は
「振動計測をし、周波数を分析してこそ原因が見えてくるが、テクノマートのように高いビルに振動計測装置が設置されていないのは問題」
とし
「韓国は振動計測装置の設置に関する基準がなく、海外の基準を借用している」
と説明した。
地盤沈下の可能性も提起された。
ソウル市立大のクォン・ギヒョク教授(建築工学)は
「テクノマートが漢江(ハンガン)沿いにある建物であることを考慮すれば、最近の暴雨で砂地に水が流入して水位が変わり、建物を動かした可能性もある」
とし
「地盤に問題が発生したことが明らかになれば、地盤を補強するまで建物は使用できないだろう」
と述べた。
しかし梨花(イファ)女子大のシン・ヨンス教授(建築学)は地盤沈下の可能性を一蹴した。
シン教授は
「プライムセンターだけが揺れたため地盤沈下の可能性はない」
とし
「地盤が沈めば建物に外形的な損傷があるはずだが、それもない」
と述べた。
続いて
「三豊(サムプン)百貨店は屋上の過度な重みで崩壊した」
とし
「今回は高層部にいた人たちが広範囲に感じたという点から、三豊百貨店とは異なる例」
と話した。
シン教授は「急激な気流変化の可能性もある」と分析した。
』
『
【社説】テクノマート、「第2の三豊事故」を防がねば
2011年07月06日11時38分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/534/141534.html?servcode=100§code=110
ソウル市広津区九宜洞(クァンジング・クイドン)にあるテクノマートプライムセンター(39階)と販売棟(12階)に5日から最低3日間の退去命令が下された。
建物が上下に揺れたという入居者らの主張にともなう措置だ。
入居者500人余りはこの日午前10分間にわたり建物が揺れ外部に待避した。
忘れたころに起きる安全不感症事故がまた再発するのではないのかとの恐れが先に立つ。
テクノマートの建物は以前にも上下に揺れる現象を見せたという。
「軽く揺れたのではなく、机に積んだ物が床に落ちるほどだった」
という入居者の証言を見ると軽く見逃せる状況ではない。
高層ビルが左右でなく上下に揺れるのは非常に異例だ。
建物を支持する基礎の一部が損傷した可能性が提起される背景だ。
プライムセンターと販売棟はオフィス・電子商店街・映画館などで働く3000人余りが常駐し、1日に5万人余りが行き来する。
1988年に完工したプライムセンターは汝矣島(ヨイド)63ビルの1.6倍に達する大きさだ。
何か異変が起きるという想像だけでもぞっとする。
原因を予断することはできないが、住民たちの陳情から安全点検に出たことはまだ幸いだ。
それでも建物を管理するプライム産業側は、
「振動を感じた人は敏感な一部にすぎない」
として事態を過小評価するのに汲々としているのはもどかしい。
もっと大きな不幸にあった後に気がつくということなのか。
私たちは94年の聖水(ソンス)大橋崩壊事故と95年の三豊(サムプン)百貨店崩壊事故をまだ生々と記憶している。
当時も崩壊の前兆があったがそのまま見過ごしたせいで大型惨事を招いた。
建物主・施工業者の手抜き工事と当局の粗末な竣工検査による人災だった。
今回も兆しがあったのに不十分に対応して惨事を呼び起こすことは許されないだろう。
500人余りの命が失われた三豊百貨店崩壊事故が発生してちょうど16年(95年6月29日)が過ぎたという点はただの偶然でもあるが何かを暗示するのではないだろうか。
聖水(ソンス)大橋崩壊は橋脚のボルト1個から始まった。災難は私たちが無視していった小さいことから始まるものだ。
[社説のコメント]
韓国の建築物は垂直加重だけ考慮して造られている。
ようは建物の自重だけを荷重としているのである。
だから手抜き工事があると三豊のように自分の荷重を支えきれず自然に崩壊してしまう。
釜山でも高層マンションが震度2ぐらいの揺れがあって大騒ぎになるのもその理由である。
20階建てのマンションの柱の断面積が日本の4分の1程度、鉄筋の量に至っては10分の1ぐらいしかない怖い建築物だ。
』
何かひどく恐ろしい。
【 原因も分からぬまま再開された 】
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/07 09:34:09
http://www.chosunonline.com/news/20110707000025
縦揺れ騒動のテクノマート、営業再開
「原因は不明だが安全性に問題ない」
ソウル市広津区は6日、原因不明の縦揺れで入店業者らに退去命令を出していた高層ビル「テクノマート」に対し、振動計測器の設置を条件に7日午前9時、退去命令を解除すると発表した。
広津区のパク・チョンヨン副区長は
「テクノマートに対する緊急安全点検を実施した結果、建物の構造的な安全性には大きな問題がないことが分かった」
と退去命令解除の背景を説明した。
これを受け、テクノマート販売棟の出入り制限が解除され営業再開。
7階に計9台の震動計測器が設置される予定だ。
ただし、揺れの原因と推定される販売棟11階の4D(4次元)体験映画館、事務棟12階のフィットネスセンターの出入りは当面制限される。
パク副区長は、今回の揺れは振動によるものと推定されるが、精密な安全診断により原因究明を続ける必要があるとし、振動計測器などでモニタリングを行う考えを示した。
広津区庁は揺れが発生した5日、韓国施設安全公団にテクノマートの緊急安全点検を依頼。
機械室のある地下6階をはじめ、地上7階までの柱や壁などの亀裂、地盤沈下の有無を点検したが、原因を発見できなかった。
施設安全公団のパク・クビョン建設室長は会見で、地下6階・地上39階の計45階全体について、約3カ月かけて精密安全点検を実施すると発表した。
今回の揺れが高層階だけで発生したことに対しては
「精密安全点検で明らかになる部分だ。
鉄骨構造という特性上、中間層で感じられない振動を上層で感じることもある。この場での工学的な説明は難しい」
と答えるにとどめた。
一方、漢陽大学の韓尚桓(ハン・サンファン)建築工学部教授は
「揺れの原因を究明できなかったというのは、問題を解決できなかったことになる。
最近用途や設備を変えた場所、新たに機械を導入した場所がないかどうか、詳しく点検すべきだ」
と主張した。
退去命令でもどかしい思いを抱えていた入居業者らは、安堵(あんど)のため息をついた。
チェ・ウォンシク総商友会会長(41)は
「退去命令の解除が遅れて心配していたが、異常がないとは本当に幸いだ」
と胸をなでおろした。
一方、インターネット上で
「テクノマートは危険だ。
買い物に行かないようにしよう」
といった書き込みが増えていることを受け、入居業者からは、二日間営業できなかったことよりイメージの低下が心配だとする声も上がった。
』
「原因は不明だが安全性に問題ない」
原因がわからないのに安全性に問題はない、こいう論理って成立するものであろうか。
普通なら原因が分からなければ安全かどうか確定できないのではないだろうか。
原因と安全は別物、ということだろうか。
やはり、恐ろしい。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/08 09:57:58
http://www.chosunonline.com/news/20110708000027
縦揺れ騒動のテクノマート、二つの施設に「犯人説」!?
フィットネスクラブと映画館、
避難命令を継続
建物が突然揺れ、中にいた人々が避難する騒ぎとなった「テクノマート」(ソウル市広津区九宜洞)では、7日午前9時をもって避難命令が解除され、多くの商店の営業やオフィスの業務が再開された。
だが、広津区役所は高層オフィス棟(地下6階、地上39階)12階にあるフィットネスクラブと、商業施設棟11階にある映画館「CGV4D」だけは避難命令を解除していない。
緊急調査に乗り出した韓国施設安全公団の関係者たちが、今回発生した揺れの原因として、この二つの施設に着目したためだ。
広津区役所は
「フィットネスクラブで稼働しているスピニング(自転車型運動器具)の振動が激しく、また映画館では客席に人が座ると荷重が大きくなり、激しい振動につながる可能性がある」
と説明した。
両施設で発生した振動が「空振現象」を引き起こすことで振動が重複し、建物の揺れにつながった可能性があるというわけだ。
だが、映画館の関係者は
「今月5日、振動が発生した時刻は午前10時7分だったが、映画館の上映時刻は10時30分だった。
振動が発生した時間には映画を上映開始していなかった」
と反論した。
また、フィットネスクラブでも、平日の午前中だったため、利用者は10-20人程度にすぎなかったという。
これだけの人々が起こした振動が、39 階建ての建物を揺らすことができるのか、というわけだ。
建築物の構造安全性の専門家たちは
「フィットネスクラブで発生する非常に微妙な振動が、建物自体の振動や空振を引き起こす可能性がないとはいえない」
としながらも
「その可能性は低いとみるべきだ」
と話した。
結局、テクノマートで発生した揺れの原因については現在も謎のままだ。
専門家たちは
「あらゆる可能性を念頭に置き、徹底的に研究を進めることにより、危険性を最小限にとどめることができるだろう」
と語った。
』
映画の音響でビルが振動する。
フィットネスクラブで駆けっこしたらビルが振動する。
そりゃあるだろうが、微細なものだろう。
『
2011年07月13日14時59分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/766/141766.html?servcode=400§code=430
<高層ビルで謎の揺れ>スポーツジム+4D映画のため?
諮問団の意見は
ソウル九宜洞(クウィドン)のテクノマートで原因不明の揺れが発生し、避難する騒ぎがあってから1週間が過ぎた。
事件が発生した後、韓国施設安全公団と広津区庁(以下、点検班)はビルの安全診断を行い、「構造物の安全に異常はない」と発表した。
点検班は11階の4D映画館(販売棟)と12階のスポーツジム(事務棟)が原因である可能性が高いと指摘した。
市民はスポーツジムと映画館4Dの振動がテクノマートを揺らしたという話に首をかしげている。
一部の専門家と関係者は「納得できる原因ではない」と話す。
「風が吹く時に発生する振動のために揺れた」という主張も提起された。
緊急点検に参加した諮問団(8人)と別の専門家に今回の事態について尋ねた。
◇スポーツジムの会員が一斉に運動?=
テクノマートで揺れが発生したのは午前10時から20分間。
点検班は「スポーツジムで一斉に多数の会員が集団運動(ランニングマシン・エアロビクスなど)をして振動を起こした可能性がある」と述べた。
チョン・ラン諮問委員(檀国大教授)は
「建物が揺れた時間、スポーツジムで約70人が団体エアロビクスとサイクリング運動をしていた。
この振動で共振現象が発生し、建物が揺れた」
と説明した。
チョン委員は
「テクノマートは鉄骨構造で底面積に比べて高さがかなり高いため(小さな振動でも)大きく揺れることもある」
と話した。
共振現象はある物体の固有振動数が外部の振動の周波数と一致した時、振幅が大きくなり、エネルギーの大きさが増加する現象だ。
しかし別の専門家はこうした分析に同意できないと述べた。
漢陽(ハニャン)大のハン・サンファン教授(建築科)は
「スポーツジムは以前からあったが、突然そうなるはずがない。
空調室に新しく入った機械があるのか、用途を変更したところがあるのかなど、他の原因に目を向ける必要がある」
と話した。
また
「上下の揺れが発生したという声が多いが、建物の構造上、共振現象が発生したとすれば左右に揺れるはずだ」
と述べた。
スポーツジムの関係者は
「振動があったという時間は17人のエアロビクス会員が横になってストレッチングをしていた」
とし
「新しく導入した運動器具はない。
スタッフと他の会員およそ50人がいたが、普段と変わらない人数だった」
と説明した。
また
「この日午後、プライム建設の関係者が来て、音楽を最大ボリュームにして17人が跳びはねたが、特に異常はなかった」
とし
「十分に点検することを望む」
と語った。
◇トランスフォーマーの変身?=
もう一つの主犯(?)に挙がった4D映画館。
この映画館は揺れが発生した事務棟とは構造上分離されている販売棟にある。
しかし諮問団は椅子が揺れて共振現象が発生した可能性があると診断した。
イ・インヨン諮問委員(ソウル市建築委員)は
「4D映画館は規模が小さいが、振動はかなり大きい」
とし
「こうした小さな振動でも共振が発生すれば橋や建物が崩れることもある」
と話した。
イ委員は
「鉄骨はよく揺れるが折れない」
とし
「振動に脆弱ではあるが、安全に大きな問題はない」
と述べた。
こうした診断も反論を呼んでいる。
映画館の関係者は
「4D映画(トランスフォーマー)は10時40分に上映開始だったため、揺れがあった時間とは異なる」
とし
「映画上映中にポップコーンを持っていてもこぼれないほど。
用途変更もしていないのになぜ原因に挙げられるのか分からない」
と話した。
漢陽大のチェ・チャンンシク教授(建築科)は
「振動時間と映画上映時間に差がある。
したがって4D映画館は原因と考えにくい」
とし
「新しく導入した大型冷暖房設備などが原因である可能性もある」
と話した。
建国(コングク)大のキム・ハンス教授は
「販売棟の4D映画館の共振が事務棟の高層に伝わった可能性は少ない」
と述べた。
◇結論はいつ?=
結局、39階建て巨大ビルの揺れがなぜ発生したのかは今もミステリーだ。
諮問委員の間でも揺れの原因をスポーツジムや4D映画館と発表することをめぐり、意見の隔たりがあったという。
イ・ワンヨン諮問委員は
「ビルが揺れたとすれば、ガラス窓が割れ、天井のタイルなどが落ちたはずだが、こうした徴候がないので危険はないと判断した」
と述べた。
イ委員は
「4D映画館やスポーツジムの振動が原因という点は各委員の間で考えが違った」
とし
「この2つが原因でない可能性はかなり高い」
と話した。
一方、この建物設計に参加した建築構造技術士Aは12日、あるメディアとのインタビューで、
「風のために揺れた可能性が高い」
と語った。
しかし諮問委員の中には風を原因とみる人はいなかった。
広津区庁も
「気象庁の資料によると、この日ビル周辺の風速は1.0-2.0メートルの微風だったため、風はそれほど考えていない」
と話した。
しかしキム・ヨンムン全北大教授(建築学)は
「気象庁の資料は観測所の位置の数値であり、このビルの高さだと最大風速は20メートルほどあったはずだ」
と話した。
キム教授は
「テクノマートは飛行機の翼のように長細いビルなので、ビルの角に強いうず巻き状の風が発生すれば最大風速が2-3倍になり、建物を揺らした可能性もある」
と語った。
点検班はビルに設置した9個の振動計測器データに基づき、4D映画館とスポーツジムの集団運動の影響を調べる計画だ。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/15 15:35:33
http://www.chosunonline.com/news/20110715000051
【コラム】テクノマートに行きたい
テクノマートはわが家にとって格好の遊び場だ。
月に3-4回は立ち寄る「なじみの客」と言える。
テクノマートは家族一人一人の趣味を満足させられる、多彩な機能を備えた場所だ。
記者個人としては、多くの電子製品を見て回るだけで、リラックスできる。
売り場の前を通り過ぎると、従業員が「何かお探しですか」と尋ねてくる。
現代の百貨店では消えた「呼び込み」の伝統が今も生きていることを感じるのも悪くない。
映画好きの息子は8階のDVD専門売り場を回り、新作映画を物色するのが趣味だ。
最新の映画や名作ドキュメンタリーがインターネット上よりも安く売られていることもある。
一方、音楽好きの娘は、3階の楽器コーナーでエレキギターやサクソホンなどの楽器に触れながら楽しんでいる。
そして、地下1階のアイスクリーム店には家族全員が集まる。
駐車も便利で、映画館や、さまざまな飲食店、ショッピング施設を備えたテクノマートは、単純な電子製品モールではなく、家族が休日のひとときを過ごすことのできるリラックスした空間でもある。
しかし、今月5日にテクノマートの建物で異常な揺れが生じるという事件が発生して以来、私の家族は一度も訪れていない。
正確に言うならば、行くことができないのだ。
家族の誰かが「用事があるので行きたい」という言葉を切り出す雰囲気でもない。
子どもが先に立って制止するほどだ。
最近テクノマートの来店客は3分の1から10分の1に減少したという。
1995年の三豊百貨店崩壊のトラウマを持つ韓国では当然のことかもしれない。
人間のトラウマには2種類があるといわれる。
一つは恐怖感で、恐怖の対象が具体的なときに生じる。
もう一つは不安感で、対象が不確実な場合に生まれる。
私の家族がテクノマートに行かないのは
「建物が崩れるかもしれない」
という恐怖感よりも
「地上39階建ての巨大ビルが10分間も揺れた理由を誰も正確には分からない」
という不安感に近いようだ。
ソウル市広津区庁は、テクノマートで起こった揺れについて、建物内のフィットネスセンターや4D映画館で生じた揺れが、建物全体の微細振動と重なり、増幅された「共振効果」が原因と推定している。
しかし、それすらも説明に自信を伴わない見方だ。
フィットネスセンターと映画館も「根拠不足の説明だ」と反発している。
風による振動だという専門家の意見もあるが、公式には確認されていない。
広津区庁は
「揺れの原因は分からないが、建物の安全には異常がないことが確認された」
と話している。
しかし、そんな不明確な説明は、人々の不安感をむしろ増幅させるだけだ。
「何階と何階の間の柱の連結部にこういった問題が発見された」
という具合に正確な発表があれば、恐怖感もすぐに消えるはずだ。
今、当局がなすべきことは
「安全上の問題はないので心配するな」
とむやみに市民を説得することではなく、科学的で正確な診断により
「建物の揺れの原因と問題部分を発見した」
と発表することだ。
そうすれば、私の家族も安心して再び週末にテクノマートに足を運ぶことができるようになるはずだ。
』
『
2011年07月16日09時18分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/869/141869.html?servcode=400§code=430
<高層ビルで謎の揺れ>「フィットネスセンターのエアロビが原因」
ソウル九宣洞(クイドン)の高層ビル「テクノマート」を運営するプライム産業は15日、
「今月5日に発生したビルの揺れの原因はフィットネスセンターから伝わった振動」
という見方を示した。
プライム産業の関係者は
「独自の実験の結果、当時12階のフィットネスセンターで17人が集団でエアロビクスをしたのが主な原因と把握された」
とし
「21日ごろ公開試演をする予定」
と伝えた。
』
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/16 10:29:16
http://www.chosunonline.com/news/20110716000019
縦揺れ騒動のテクノマート、エアロビやめたら揺れ止まった!?
揺れの原因、「フィットネスクラブ説」再浮上
「原因は風なのか、それとも『テボ(エアロビクスのような運動)』なのか」
5日午前に建物が突然揺れ、中にいた人々が避難する騒ぎとなった「テクノマート」(ソウル市広津区)では、21日に公開実験を実施、原因の分析に着手する。
当面の焦点は「テボ」に集まっている。
実験でも「テボ」や、エアロバイクなどフィットネスクラブにある運動器具が同時に使用されることにより、どの時点で振動が激しくなるかを測定する予定だ。
テボとは、テコンドーとボクシングの動きを応用したエアロビクスのような運動だ。
振れが発生したとき、12階で約20人がテボを同時にしていたことが分かっている。
専門家の間では
「この人々が同時にジャンプなどをした際に起きた振動が、同ビルの『固有振動数(単位時間に振動する回数)』と結合し共振現象、つまり振動が突然大きくなった可能性が高い」
という主張が有力だ。
ブランコに乗るときも小さな力でこぎ始めるが、後ろから押し続ければ振幅が大きくなり、大きく揺れるということだ。
耐震に関する専門家ハン・サンファン漢陽大学建築大学院教授は
「振動の原因は人か機械のどちらかだが、人だとすれば結局、フィットネスクラブしかない」
と話す。
ハン教授によると、人が走ったり飛び跳ねたりする振動数は5-10ヘルツ、歩くときは4ヘルツだという。
共振現象が起きるには振動数が一致する必要があるが、非常に広い空間が持つ振動数は20ヘルツ。
広い空間を作るため、壁を少なくすれば少なくするほど振動数が10ヘルツに近づき、飛び跳ねたときに共振する可能性が高まる。
壁が多くしっかり支えていれば揺れは少ないが、オフィスとして使用するには壁を取り払うのが一般的なため、揺れやすくなるということだ。
実際、H社が開発本部のオフィスとして使用していた20階は759平方メートルで、オフィス全体に壁がほとんどなく、一つの空間になっていたという。
オプス構造技術事務所のイ・イニョン代表は
「テクノマートは建物の構造自体が鉄筋コンクリートではなく、比較的軽量の鉄骨のため、植物のアシのように揺れに反応しやすいが、その代わり壊れにくい」
と説明する。
大韓産業安全協会のイ・ウォンヨン専門委員は
「揺れがあったとき、フィットネスクラブに声をかけ運動を中止させたところ、揺れがなくなったと聞いている」
と語った。
大韓建築協会のイ・ウォンホ副会長は、こうした分析にある程度同意しながらも
「テボやエアロバイクよりも、冷房や送風装置が全面的に稼動していたことにより振動が生じ、より多くの影響を与えたと思う。
フィットネスクラブは加振した程度だろう」
とみている。
一時
「『風(風振動)』が共振を招いたと思われる。
高層ビルほどそうした現象が多い」
という主張もあったが、韓国施設安全公団のパク・クビョン建築チーム長は
「それなら20階でなく、ほかの階でも均一に振動を感じることになる。
会議では『内部の原因』という意見でほぼ一致した」
と語った。
風振動を主張する専門家は
「12階のフィットネスクラブが原因なら、その階下でも揺れを感じるはずだ」
と指摘したが、ハン・サンファン教授は
「振動は下にだけ伝わるものではない。上にも伝わる」
と反論している。
』
「17人がエアロビクスすると高層ビルが揺れる」
そんなこと常識的というより、逆さにひっくり返っても考えられないのだが。
早く再開しようと意図で、原因を無理にエアロビクスに押し付けた感じがするが、まるで説得力がない。
『
2011年07月19日08時35分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/914/141914.html?servcode=400§code=430
<高層ビルで謎の揺れ>エアロビが原因?…きょう公開再演
テクノマートが建物の揺れの原因とされたタエボー(テコンドーとボクシングを組み合わせたエアロビクスダンス)の授業を19日午後2時から再演する。
テクノマートの精密安全診断を担当した大韓建築学会所属のチョン・ラン檀国(タングク)大学教授は18日、
「先週非公開でタエボーのシミュレーションを行った結果、事件当時のような揺れがあった。19日に公開試演をする」
と説明した。
建物主のプライム産業側は19日の公開試演に参加する17人のタエボー試演者を集めるのに奔走した。
事件当時のタエボー受講生は参加を拒否し、当時授業を行った講師は現在連絡が途絶えた状態のためだ。
プライム産業関係者は、
「タエボーの授業が有力な振動原因に浮上し講師が心理的負担を感じている」
と伝えた。
プライム側が集めた17人の試演者は先週から事件当時のタエボー授業で使われた映画「ブルースオールマイティ」の挿入曲「The Power」に合わせて再演練習をしている。シミュレーションを主導するソウル大学のパク・ホングン教授(建築学)は、
「運動をよくする人としない人の呼吸に差があり、音楽との振動も合わせてこそ正確な再演ができる」
と話した。
当初21日に予定された再演日程は建物主のプライム産業側の要請により19日に繰り上げられた。
大韓建築学会は建物の揺れの原因がタエボーの授業である可能性が最も高いと確信している。
空間構造学会のイ・ソンミン副会長も、
「強い律動行為に音楽振動が加わり、床の固有振動数に近接すれば共振現象が起きる」
と話した。
だが、梨花(イファ)女子大学のシン・ヨンス教授(建築学)は
「タエボーの授業が原因ならば、事件当日が初めてタエボー授業をした日でもなく、多くの人が集まる夕方の時間帯でもないのになぜ振動現象が起きたのか説明が必要だ」
と疑問を提起した。
』
『
2011年07月19日17時15分 [ⓒ 中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/957/141957.html?servcode=400§code=410
<高層ビルで謎の揺れ>「揺れの原因はエアロビと暫定結論」
5日に発生した高層ビル「テクノマート」(ソウル九宜洞)の揺れの原因は、フィットネスセンターでのエアロビによって発生した共振現象のためという暫定結論が出された。
テクノマートの安全診断を担当した檀国(タングク)大のチョン・ラン教授ら大韓建築学会所属の教授は19日、ソウル九宜洞(クウィドン)「テクノマート」でブリーフィングを行い、
「フィットネスセンターでリズムに合わせてジャンプをしたことで振動が発生したという暫定結論を出した」
と明らかにした。
この日、大韓建築学会などが揺れの原因として推定した事務棟12階のフィットネスセンターで集団エアロビを公開試演した結果、38階に設置された振動計測器の振動が常時の振動に比べて10倍ほど大きくなった。
公開試演に参加した成均館(ソンギュングァン)大建築工学科のイ・ドングン教授は
「集団エアロビによる同一で反復的な律動が建物の共振現象を誘発し、高層部の共振現象を大きく増加させたと判断される」
とし
「5日に発生した揺れの原因である可能性が大きいと推定される」
と述べた。
共振現象とは、構造物が持つ固有振動数と同じ振動数を持つ外部の力を周期的に受けた場合、振幅が大きくなりエネルギーが増加する現象をいう。
一方、エアロビとともに原因に推定されたフィットネスセンターのランニングマシンと4D映画館は、今回の振動には影響を及ぼさないことが判明した。
今後2-3カ月間にわたり常時振動と風による振動などさまざまな原因について精密に検討し、最終結論を発表する予定だ。
』
20人でエアロビクスをやると超高層建築物が揺れを起こす。
もし、そうだとしたらこれ、欠陥建築物のなにものでもない。
早く、取り壊したほうがいい。
『
朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/20 11:02:53
http://www.chosunonline.com/news/20110720000046
縦揺れ騒動のテクノマート、原因はエアロビ!?
テクノマートで上下振動を再現
12階で23人が同時にジャンプすると38階で大きな揺れ
19日午後3時34分、ソウル市広津区九宜洞のテクノマート12階にあるフィットネスセンターで、男女23人が一斉にジャンプした。
すると、そこから70メートルほど上の38階に設置された振動計モニターの振幅表示が、突然上下に大きく振れ動いた。
モニターのすぐ後にある観葉植物も上下に揺れた。
38階の事務所にいたサラリーマンは
「5日にビルが揺れて避難した時もこれぐらいの振動だった」
と話した。
大韓建築学会と、テクノマートを所有するプライム産業はこの日
「5日にテクノマートの事務棟が揺れ、中にいた社員が避難するという騒動が発生したが、この揺れは、フィットネスセンターで複数の人たちが一斉にジャンプしたことが原因で起こった可能性が高い」
と発表した。
このことを立証するため、学会の関係者はフィットネスセンターで、当時と同じ23人に「テボ」と呼ばれる運動を再現してもらった。
テボとは、テコンドーとボクシングを組み合わせた運動のことだ。
23人がリズムに合わせて一斉にジャンプすると、38階にある振動計測器は普段のおよそ10倍もの揺れを感知した。
精密診断チームのリーダーで、大韓建築学会のチョン・ラン教授(壇国大学建築工学科)は
「テボによる振動が、ビルの固有振動と共振現象を引き起こしたとみられる」
と説明した。
固有振動とは、ビルや橋などの構造物で常時発生する微細な振動のことで、人間が感じることはできない。
共振とは、一定時間に揺れる回数が同じ二つの振動が重なった場合、時間が経過するにつれ大きな振動を生み出す現象を指す。
建築学会は、テクノマートビルの固有振動数が2.7ヘルツであることを確認した。
これは1秒に2.7回反復して揺れることを意味する。
この日行われたデモンストレーションでは、23人にそれと同じリズムでジャンプしてもらった。
するとビルの上層階では大きな幅の振動が感知された。
一方、23人がそれぞれ異なったリズムでゆっくりとテボ運動を行うと、すぐ近くの12階では振動が感知されたが、それよりも上の階では感知されなかった。
成均館大学建築工学科のイ・ドングン教授は
「ビルの振動数と合わないリズムでテボ運動を行った時には、離れた階には振動が伝わらないが、振動数が一致するリズムで繰り返し運動を行い、それによって共振現象が発生すると、上層階に行くほど大きな揺れが発生する」
と説明した。
学会はこれまで、振動が起こった原因として、販売棟の4D映画館や風などの影響も視野に入れてきたが、これらに関しては可能性が低いと説明した。
チョン・ラン教授は
「4D映画館は事務棟から離れた場所にあり、振動数も20ヘルツから25ヘルツとビル固有の振動数と合わない」
「事故当時、中にいた人たちは垂直方向の揺れを感じたと証言している。
そのため、ビルを左右に揺らす風が原因とも考えられない」
と述べた。
共振がテクノマートのビルに何らかの被害を及ぼす可能性はないのだろうか。
1831年に英国でブロストン橋と呼ばれる橋が、共振現象によって崩落したことがある。
当時、軍隊が一定のリズムに合わせて橋の上で行進していたところ、駆け足のリズムが橋の振動数と偶然一致し、これが原因で橋が崩落した。
学会側は
「テクノマートでブロストン橋と同じ現象が発生したとは考えられない」
とした上で「橋の崩壊に比べて共振を誘発する人間の数が少なく、ビルそのものも橋とは異なり衝撃を吸収する構造となっているため、深刻な事態に発展する可能性は少ない」と説明した。
成均館大学建築工学科のイ・ドングン教授は
「今回の振動は、人間にとっては仕事を中断するほどの揺れを感じたかもしれないが、ビルの安全性に支障を及ぼすほどではなかった」
と述べた。
建築学会とプライム産業は今後、台風が通過した際の振動などを測定し、ビルの入居者に対し、5日の振動の強さや持続時間などに関するアンケート調査を行う予定だ。
最終調査結果は2-3カ月後に発表される。
■共振とは
あらゆる物体は単位時間内に特定回数の振動を起こす固有の振動数を持っている。
共振とは、ある振動数を持った物体が外部から同じ振動の作用を受けた場合、揺れの幅が大きくなってエネルギーが増大する現象を指す。
』
23人がジャンプするとビルが振動する。
通常、そういうビルは通常「欠陥建築物」というのだが、
韓国では欠陥建築の概念はないのだろうか。
ひまつぶし検索
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