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● バカとgoogleは紙一重
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/31 07:36:41
http://www.chosunonline.com/news/20110731000020
【コラム】人間の脳は衰退しているのか
われわれ人間は、インターネット時代を迎え、果たして賢くなったのだろうか、それとも衰退してしまったのだろうか。
数年間にわたるこの論争に、最近新たな研究結果が出た。
米国コロンビア大学のベッチ・スパロー教授は、学術雑誌『サイエンス』に掲載された「記憶に対するグーグル効果」と題する論文で、次のように主張した。
ハーバード大とコロンビア大の学生を対象に実験を行った結果
「ダチョウの目は脳よりも大きいか?」
などの難しい質問に出合うと、まず思い浮かぶのがヤフーやグーグルのようなインターネット検索エンジンだったというのだ。
また、幾つかの文章をコンピューターに入力させた時も、この文章が「コンピューターに保存されている」と聞かされていた学生は「保存されない」と聞かされていた学生よりも文章を覚えられなかった。
また、別の実験では、文章自体を暗記するよりも、その文章がどのフォルダーに保存されているかの方をよく覚えていた。
スパロー教授は
「今や人間はインターネットを“メモリーバンク(外部記憶装置)”のように考えるようになった。
われわれの記憶体系は“何”よりも“どこにあるか”を優先的に覚えてしまう構造へと変わってきた」
と結論付けた。
もちろん、人間が記憶の保存を外部に依存するようになったのは、これが初めてではない。
親戚の誕生日や命日を覚えるのは、これまでもっぱら妻の役目だった。
また、どの家にも当たり前のように電話帳があった。
しかし、何度かクリックすれば見たいデータに常にアクセスできるスマートフォン時代に突入したことで、われわれの外部記憶装置への依存度がさらに増したのは紛れもない事実だ。
文章を読む習慣も変わった。
欲しい情報なのかどうかを瞬時に判断しながら流し読みしていく読み方が、ぎっしりと詰まった情報をかみしめながら読み進める読書に取って代わろうとしている。
『ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること』の著者であるニコラス・G・カー氏は
「ウェブサイトのリンクをあちこち渡り歩きながら過ごす時間が、読書のもたらす静かな瞑想(めいそう)や思索の時間を奪っていった。
知的活動に使われていた古い脳回路は徐々に弱くなり、解体され始めた」
と説明した。
インターネットでは、動画や音声、文字、ひいてはキーボード入力の際の指の感覚までが同時に脳に押し寄せる。
そのインターネットに10年も接し続けたことで、われわれの脳は根本的に変わったというわけだ。
だからといって、われわれが「インターネットの前の時代」にまで戻ることはできない。
すでに満3歳以上の韓国人は、1日平均2.1時間をインターネットに接しながら過ごしている。
2013年からは、韓国の子どもたちはインターネットに接続された小さな電子書籍用端末だけを持って登校するようになる。
また「グーグル効果」の論文は、われわれはむしろ賢くなっていると主張している。
さらには
「今後教師は丸暗記よりも考え方やアイデアを理解させることに神経を注ぐべきだ」
と警鐘を鳴らす。
しかし、この世の全ての情報が「0」と「1」の2進法によって表現されるデジタル環境では、どんな教育目標を立て、子どもたちの脳をどのように発達させるのか、またこうした子どもたちが大きくなってつくり上げる社会とは一体どのような社会なのかに対する悩みは、依然として残されている。
そういえば 2400年前、ソクラテスは、弟子のプラトンが書いた『ファエドルス』の中で、当時流行していた物書きを次のように皮肉った。
「物書きは忘却をもたらし、人々は自分の中の記憶ではなく、(外部の)表示に頼るようになる。
物書きは多くのことについて知っているようだが、実際は何も知らない」。
ソクラテスは、「脳」で覚えるべきことを「外部装置」(本)に保存し、それに頼ろうとする慣行について嘆いた。
インターネットに対するわれわれの懸念は、それほど虚しいものなのか。
何を隠そう記者は、ソクラテスのこの言葉をグーグルとウィキペディアで見つけたのだが。
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Yaghoo辞書 サイエンス&テクノロジー-2006年5月13日
http://dic.yahoo.co.jp/newword?ref=1&index=2006000265
グーグル脳(ぐーぐるのう)
グーグルはパソコン利用者のほとんどが使っている検索エンジン。
他にもいくつかの検索エンジンがあるが、ヒット数の多さや検索内容の確かさで、ネットユーザーの間で圧倒的な支持を得ている。
「グーグル脳」とは、学生がこのグーグルを利用して論文などの文書を作成する傾向を指している。
学生たちはゼミに提出する論文作成やテスト代わりのレポートを作成する際などに、グーグルで情報を検索し、これはと思われるものを見付けると、コピー機能を使って、それを自分の文書にペーストして(これを「コピペ」という)、タイトルを付けるだけで提出してしまうのだという。
つまり、自分の頭で考えるのではなく、全てをグーグルに任せきりという状態なのである。
東京大学助教授の北田暁大が、これと同じことが、ビジネスマンの企画書づくりなどでも行われているのではないかと危惧する内容のコラムを『読売新聞』紙上で発表し、注目を集めた。
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ということは、こんなところでパソコンをいじっている私は
「バカとGoogleの狭間に堕ちてしまった」
ということでもある。
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チャイナネット 発信時間: 2011-07-31 12:24:43 |
http://japanese.china.org.cn/business/txt/2011-07/31/content_23109877.htm
中国のブロードバンド利用者数が世界の4分の1
◆利用者数は世界の4分の1
同青書によると、2010年12月現在、中国のオンラインゲーム利用者数は3億400万人、オンライン動画利用者数は2億8400万人に達した。
2010年の中国のブロードバンド利用者は 4億5000万人に達し、2009年比5.4%増。
ネットユーザー数は全国で7330万人増加し、年間増加率は19.1%。
2010年末現在、中国のネットユーザー数は世界の23.2%(約4分の1)を占め、アジアのネットユーザー数の55.4%が中国人となった。
有線LAN利用者のブロードバンド普及率は98.3%に達した。
同青書は、
「現在の発展ペースであれば、第12次五カ年計画の最終年に、中国のネットユーザー数は6~7億に達するだろう」
と指摘した。
◆ブロードバンド使用料、先進国の3倍
2010年9月現在、中国の3大通信運営キャリアの携帯端末によるネットの利用者数は4億8000万人に達し、3Gの契約件数は4600万に迫った。
世界のブロードバンドの平均回線速度は5.6Mbpsであるが、中国の場合は1.8Mbpsで、世界71位となった。
また中国のブロードバンド市場は競争が不十分であり、料金が割高で、 1Mbps当たりの平均料金は先進国の3~4倍に相当する。
ネットワークの品質も満足できるものではない。
◆携帯端末によるネットユーザー数、年間で7000万人弱の増加
2010年12月現在、中国の携帯端末によるネットユーザー数は3億300万人に達し、2009年比で6930万人増加した。
携帯端末によるネットユーザー数が全体に占める比率が高まりつつあり、2009年末の60.8%から2010年までに66.2%まで上昇している。
30歳以上のネットユーザーが全体に占める比率が上昇傾向にあり、2009年末の38.6%から、2010年までに41.8%に達している。
また中高生が占める比率も高まっており、全体に占める比率は2009年の26.8%から、2010年の32.8%となった。
平均月間所得が500元以下のネットユーザーが占める比率は、2009年の 18%から2010年には19.4%まで上昇した。
平均月間所得が501元~2000元のネットユーザーが占める比率も、2009年の41.7%から 2010年の42.8%まで上昇した。
◆ネットショッピング利用客、1年間で48.6%増
中国のインターネット利用には、3 つの特徴がある。
1つ目は検索エンジンが最も頻繁に利用されていること。
2つ目は商業目的の利用者数が拡大を続けており、ネットショッピング利用客が年間 48.6%増となり、共同購入サイトの利用者数が1875万人(ネットユーザー総数の4.1%)に達したこと。
3つ目はオンラインゲーム、音楽、動画といった娯楽目的の利用率が、全体的に低下していること。
◆ミニブログ、アクティブユーザーが6500万人を上回る
SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用者の増加率は33.7%、インスタントメッセンジャーは29.5%、ブログは33%となった。
2010年10月現在、中国のミニブログサイトの利用者は1億2521万人に達し、アクティブユーザーが6500万人を上回った。
ミニブログ等のソーシャルメディアにより権利を擁護する意識が高まっており、一般人がニュースの配信者や推進力となっている。
ある調査によると、2010年の社会的な注目を集めたトップ 50の事件のうち、ミニブログが初めて報じた事件は11件で、全体の22%を占めた。
「人民網日本語版」2011年7月29日
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朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/01 12:53:06
http://www.chosunonline.com/news/20110801000043
【萬物相】スマートフォン確認病
詩人のチョン・サンビョン(1930‐93)は、80年代後半になってようやく、自宅に電話を取り付けた。
それからしばらく、チョン・サンビョンは外出しようとしなかった。
友人たちから電話が掛かってきたら自慢げに話そうと思い、電話機のそばから離れなかったという。
生まれて初めて電話機を手にしたチョン・サンビョンは、ほかの人たちに比べ数十年遅れて「電話中毒」になったというわけだ。
2004年、京都大学霊長類研究所の正高信男教授は『ケータイを持ったサル』という著書で、若者たちの携帯電話中毒について取り上げた。
ニホンザルは群れから離れると、大声で自分の位置を知らせる。
都市に住む若者たちもまた、少し前まで一緒にいた友人たちと地下鉄の車内で携帯電話で話したり、メールを送ったりしている。
少しの間でも、一人で静かにしているというのは耐え難い苦痛だ。
米国では昨年、スタンフォード大の学生の44%がスマートフォン(多機能携帯電話端末)にはまっているとの調査結果が出た。
少し前、韓国の就職関連のポータルサイトが、会社員456人を対象に調査を行った結果、30%が
「自分はスマートフォン中毒だと思ったことがある」
と回答した。
回答者たちは、スマートフォンを手放せなかったり、リアルな会話をしている最中でもスマートフォンを取り出し、画面を見たりしたことがよくある、と答えた。
スマートフォンを長い間使用することで、のどの痛みを覚える人もいる。
米国では数日前
「スマートフォンのユーザーたちは、電話やメールが来なくても、1日に平均34回スマートフォンを確認する」
という報告書が発表された。
人々はこうした習慣があっても、あまりにも一般化しており、気付いていないことが多いという。
人々は誰かから電話が掛かってくると、自らを「大事な人」だと考え、肯定的な反応を見せるという。
このプロセスが繰り返されることにより、自分でも分からないうちに
「スマートフォン確認病」にかかるというわけだ。
この病気にかかると、注意力や思考力、集中力などが低下せざるを得ない。
米国グーグル社の最高経営責任者(CEO)、エリック・シュミット氏は昨年
「パソコンや携帯電話の電源を切り、周りの人間的なものを発見せよ」
と忠告した。
情報技術(IT)専門家のニコラス・カー氏は著書『考えない人々』で
「インターネットが人々の考えを浅くしている」
と主張した。
カー氏は今年5月にソウルを訪れ
「ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を全てやめた」
と打ち明けた。
スマートフォンにはまった人たちは、このままでは
「デジタルぼけ」
に陥りかねない、と警告している。
19世紀、ダーウィンが発表した『進化論』は、自然環境に適応した生物だけが生き残った、と主張した。
21世紀の人々は、ITの変化にあまり巻き込まれず、デジタルによる消費を自制してこそ、進化を遂げることができるといえる。
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ひまつぶし検索
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