2011年7月26日火曜日

なぜ、外務省は大韓航空機搭乗自粛措置をとったのか

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● NHKニュース




NHKニュース 月23日 21時54分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110723/t10014411591000.html

日韓外相 大韓航空利用禁止で応酬

松本外務大臣は、訪問先のインドネシアで韓国の外交通商相と会談し、外務省職員の公務での大韓航空の利用を原則禁じている措置を、直ちに撤回するよう求められたのに対し、
大韓航空が日本の竹島の領空を無断でデモンストレーション飛行したことへの抗議であり、撤回する考えはない
ことを伝えました。

この中で、韓国のキム・ソンファン外交通商相は、韓国の大型旅客機が日本の竹島の領空でデモンストレーション飛行を行ったことを受けて、今月18日から1か月間、外務省の職員が公務で大韓航空を利用することを原則禁じる措置を取ったことについて、韓国の民間企業に対する事実上の制裁措置だとして、直ちに撤回するよう求めました。
これに対して松本外務大臣は、
「日本として受け入れられない行為を韓国側がとった場合は、日本としても措置を取らざるをえない場合もある」
と述べ、日本の竹島の領空を無断で飛行したことへの抗議であり、今回の措置を撤回する考えはないことを伝えました。
また、キム・ソンファン外交通商相は、自民党の国会議員4人が来月予定している、竹島の近くにある韓国領の島への訪問に抗議したのに対し、松本外務大臣は
「国会議員の行動であり、政府として言及する立場にはない」
と述べました。



朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/19 10:05:55
http://www.chosunonline.com/news/20110719000032

独島:日本の外務省、大韓航空機搭乗自粛措置の撤回拒否
任期終盤の韓日関係悪化、李政権でも!?

日本の外務省が全職員に対し、大韓航空機への搭乗を1カ月間自粛するよう指示した問題で、韓国政府は同措置を撤回するよう求めたが、外務省はこれを拒否し、18日から同措置を実行に移した。

外交通商部(省に相当)の張元三(チャン・ウォンサム)北東アジア局長は、今月17日夜に来韓した外務省の杉山晋輔アジア・大洋州局長と面会し、搭乗自粛措置の撤回を強く求めたが、杉山局長は
「韓国の立場は分かるが、日本にも日本の立場というものがある」
として拒否したという。

これを受け、韓国政府は18日午後に「独島(日本名:竹島)領土管理対策団」の会議を開き、外務省による搭乗自粛措置や、自民党の議員たちが結成した鬱陵島視察団の派遣などへの対策について話し合った。
また、国会の独島領土守護特別対策委員会も来月12日、独島で同委員と政府の関係者が出席して全体会議を開く、と発表した。
全体会議が予定通りに行われれば、国会が独島で行う初の会議となる。

自民党の議員たちが実際に鬱陵島を訪問した場合、領土や歴史問題をめぐる韓日両国の対立は、李明博(イ・ミョンバク)政権発足後では最高潮に達する見通しだ。

李政権が発足した当初、韓日関係は「蜜月」という表現が用いられるほど順調で、昨年には菅直人首相による「韓日併合100周年談話」や、「朝鮮王室儀軌(ぎき)」(朝鮮王朝時代、王室や国家の重要な行事の内容を絵と文章で整理した書物)など、日本が朝鮮総督府を通じて持ち去った韓国の書物の引き渡しも合意したが、時間がたつにつれ、関係が悪化してきている。
これは歴代政権が任期終盤になると、歴史問題をめぐる日本側の挑発によって関係が悪化したケースと同じだ。

金大中(キム・デジュン)元政権は初年度の1998年、「21世紀に向けた新たな韓日パートナーシップ共同宣言」を発表したが、2001年に右派の団体「新しい歴史教科書をつくる会」が作った教科書の検定合格や、小泉純一郎首相(当時)による靖国神社への参拝をきっかけに関係が悪化した。
また、盧武鉉(ノ・ムヒョン)前政権も「韓日両国の未来志向的な関係」を志向したが、05年に島根県議会が「竹島の日」条例を制定したことを受け、盧大統領が「外交戦争も辞さない」と発言し、韓日関係は最悪の状況に陥った。


と、いうことになっている。
国会議員の鬱陵島を訪問は、先の韓国国会議員の北方領土訪問という動かし難い前歴があるのでチャラということで、建前上の形だけの抗議になる。
問題は「外務省職員の大韓航空機への搭乗1カ月間自粛措置」 だ。
「竹島の領空でデモンストレーション飛行」に対する措置としてはこれ大人気ない。
 デモンストレーション飛行に対して、具体的な形で対応措置をするというのはハッキリ言ってやり過ぎ。
大使を呼んで抗議する程度のレベルの問題でしかない。
ではなぜ、外務省職員大韓航空機搭乗1カ月間自粛というあまりに具体的な措置をとったのか。
別に 大韓航空にとって日本の外務省職員が1カ月飛行機に乗らなかったとしても何のこともない。
ことの原因は大韓航空の竹島でのデモンストレーション飛行にあるわけではない
では何か。
何が外務省をして、かくも具体的な手段をとらせるほどにいきり立たせたか。

その根本原因は、4月はじめの韓国首相の発言にある。


日本経済新聞  2011/4/8 1:31
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE2E5E2E7838DE2E5E2E6E0E2E3E39494E3E2E2E2;at=ALL

韓国首相「日本が無能」 汚染水放出、事前連絡なく

福島第1原子力発電所の事故の波紋が、韓国で一段と広がっている。金滉植(キム・ファンシク)首相は7日の国会答弁で、福島第一原発から低レベル放射性物質を含む汚染水を海に放出する際、日本政府から事前連絡がなかったことに関し
「日本が無能」
と述べた。
また事故に伴う「放射能雨」を不安視する声が広がり、小中学校の休校が相次いだ。

金首相は議員が
「韓国の外交的な無能だと見る」
と指摘したのに対し
韓国が無能なのではなく、日本が無能だと言いたい
と応じた。
そのうえで
「我々だけが無視されたのではなく米国なども通報を受けなかった」
と説明した。


一国の首相に「無能」と言われた日本。
通常、外交的に「言ってはいけないこと」というのがある
この発言、それを踏みにじってしまった。


朝鮮日報 2011/04/09 09:03:00
http://www.chosunonline.com/news/20110409000010

金首相による「日本が無能」発言、日本政府の反応は?
官房長官「真意を確認」

金滉植(キム・ファンシク)首相による
「日本が無能だ」
という発言に対し、日本政府はデリケートな反応を見せた。


枝野幸男官房長官は8日午後に行った記者会見で
「そのような発言があったことについては、報道もされているため承知している。
現在、外交ルートを通じ発言の真意を確認しているところだ」
と述べた。
枝野長官は、日本の記者による
韓国の首相による『日本が無能だ』との発言に対し抗議するつもりか
との質問に対し、このように答えた。

一方、松本剛明外相は同日の記者会見で
「(韓国の)国民や首相が『日本政府や日本自体が無能』という趣旨で述べたものとは考えていない。
(福島第一原発からの汚染水の放出に関する)韓国政府の問題提起と受け止め、今後さらに努力していくべきだと考える」
と述べた。

金首相は7日、国会本会議で
「協定があるにもかかわらず、日本が(汚染水の放出を)事前に通告しなかったのは、韓国政府が外交的な無能ぶりを示したものではないか」
という議員の質問に対し
『韓国ではなく日本が無能だ』と言いたい
と答弁した。




サーチナニュース 2011/04/09(土) 15:42  
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0409&f=politics_0409_004.shtml

枝野氏「日本無能発言の真偽を確認中」…韓国「敏感に反応」

韓国の金滉植(キム・ファンシク)首相が
「日本に対して無能と言いたい」
と発言したことについて、枝野幸男官房長官は8日、「真偽を確認中」と述べた。
 韓国メディアの関連報道の中には
外交的な欠礼
と指摘する声もあるが、多くは
「日本が敏感に反応した」
と伝えた。


金首相は7日の韓国国会で、
「東京電力が韓国政府に事前連絡なしに放射性物質を含む水を海に放出したことは、韓国政府の外交的な無能ぶりを示すものだ」
とする議員の質問に、
「日本政府と東京電力は指導力に欠ける」
と指摘、
「日本に無能と言いたい」
と答えた。

枝野官房長官は8日、記者から金首相の発言に関する質問を受け、
「外交ルートを通じて真偽を確認中」
と返答、松本剛明外相は
そのような趣旨のコメントではないことを韓国側に確認した」
とし、問題視しない考えを示した。

韓国メディアは枝野官房長官と松本外相の見解を紹介し、
「周辺国に通報もなしに汚染水を海に流した日本が隣国の苦言に敏感に反応」、
「やはり日本は不快感を示した」、
「案の定、日本側が不快感を示すなど波紋が広がっている」
などと伝えた。

一部では
「発言の内容自体は間違ってない」
と 「日本無能」という見解には共感を示しつつも、
一国の首相が他国の政府を公の場で無能だと非難するのは明らかに外交的欠礼。
金首相の軽い口が物議を招いた

と、公の場であるまじき発言だったと批判するメディアもある。


枝野官房長官はこれこそ腹の底から怒っていても、うまい外交辞令で

「そのような趣旨のコメントではないことを韓国側に確認した」
とし、問題視しない考えを示した。

と、日本側はかわした。
しかし、日本政府としてはまさに、腹が煮えくり返る思いだろう。
このまま、おさまるような発言ではない。
韓国要人の外交の無知をさをさらけ出したようなもの。
言ってはいけないことと、言っていいことの微妙な差を理解できないなら外交は成立しない。
発言自体は間違っていない、で通るようなモノではない。
外交とはさほど甘くはない。
いつか、外務省はこのことに対して報復措置に出るだろうと思っていたが、それが今度の対応だとみていい。


外務省の大韓航空機搭乗自粛とは
韓国の金首相の発言が引き起こした
問題の報復措置なのである。
 大韓航空機のデモフライトなど言い掛かりにすぎないのである。

韓国外交部もこの発言のツケはいつか払わないといけないと理解している
よって、こういう形できたか、と納得しているということだ 。
国際外交というものはプラマイゼロでやっていくのが筋。
韓国の職業外交官はこのことを十分に承知 している。
この問題、民間ではキャンキャンするが、政府間では了解のうちに幕が引かれてしまうことになるだろう。




2011年07月28日08時36分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/248/142248.html?servcode=A00&sectcode=A10

自民党「今の鬱陵島訪問は不適切」、しかし目的は達成?

  日本自民党執行部27日、鬱陵島(ウルルンド)を訪問する予定だった所属議員に対して出国禁止措置を出すまで、韓国政府は総力戦を繰り広げた。
ついに李明博(イ・ミョンバク)大統領まで出てきた。

  李大統領は26日の閣僚会議の後、金滉植(キム・ファンシク)国務総理と李在五(イ・ジェオ)特任長官、任太熙(イム・テヒ)大統領室長らが出席して行われた定例報告で、
「外交部が公式に日本議員の身辺の安全を保証できないという憂慮を日本政府に伝えて協議するべき」
と指示したと、パク・ジョンハ大統領府報道官が27日伝えた。

  金総理と李長官から、日本議員の鬱陵島(ウルルンド)訪問を決死阻止する市民団体(NGO)の動きなどの報告を受けてからだ。「身辺の安全」を名分に掲げたが、事実上、鬱陵島(ウルルンド)訪問を許しがたいということだ。

  ただ李大統領は
「一流国家らしく静かに外交的言語で通知し、協議するべき」
と強調したという。
いわゆる
「冷静かつ断固たる対応」
基調だった。
年初に日本教科書の独島(ドクト、日本名・竹島)歪曲問題が浮上した時も、李大統領は
「天地開闢が二度あっても独島は私たちの領土」
というメッセージは投じながら
「静かに実効的支配を強化していこう」
と強調していた。

  こうした対応基調に基づき外交部は「該当議員に対する入国禁止が法的に問題ないという判断を下した」とし「入国禁止カード」を取り出した。

  同時に水面下の説得も並行した。日本の場合、議会の会期中に海外出張する場合、党指導部の許可が必要という点に着眼し、自民党指導部の説得に力を注いだ。
申ガク秀(シン・ガクス)駐日大使は連日、谷垣禎一総裁との面談を申請した。
李相得(イ・サンドゥク)韓日議員連盟会長と権哲賢(クォン・チョルヒョン)元駐日大使も支援した。

  27日昼から自民党指導部が議員を引き止めることにしたという話が複数のラインを通して青瓦台に報告された。
青瓦台関係者らは「日本の気流が変わったと聞いている」と歓迎した。
外交部は日本議員が個人の資格で鬱陵島訪問を強行する場合、入国自体を許さなかったり、入国は許すものの交通統制などで鬱陵島入島を防ぐ案を検討することにした

  しかし政府の一部では
その間、日本議員の企画に巻き込まれたようだ
という自省の声もあった。
政府関係者は
「来月1日に訪韓するという日本議員らが党と議会に海外出張申請もしなかったと聞いた。
われわれが強く反発したことで、
日本議員としては結果的には独島を紛争地域のように見せる目的を達成した
のではないかと思う」
と述べた。


「国会議員の鬱陵島を訪問は、先の韓国国会議員の北方領土訪問という動かし難い前歴があるのでチャラということで、建前上の形だけの抗議になる」
と、書いたがなんと大統領まで出てきた。
韓国議員の北方領土訪問に対しての返礼としては、これ異常に大きい成果を外務省は上げたことになる。
何しろ国会開催中は海外出張は自制しないといけないはずなのに、ちょっとした
口先アドバルーンが韓国政治を混乱させることになった
外務省としてはしてやったりのお返しとして、満足していることだろう。
韓国はまだまだ外交が下手である。



2011年07月31日10時22分 [ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
http://japanese.joins.com/article/346/142346.html?servcode=A00&sectcode=A10

「入国不許可」を楽しむ日本の議員

  しばらく切っていたツイッターにアクセスし、ある日本の政治家の8042人目のフォロアーとして登録した。
来る、来ないという話が入り乱れていた彼の行動が気になってきたためだ。
ツイッターに残されたツイートだけで判断するなら、彼は1日午前に韓国行き飛行機に乗り玄界灘上空を飛んでくるのは明らかに見える。
最終行先地とした鬱陵島(ウルルンド)どころか空港の入国審査を抜けることもできずに戻ることは確実だが彼はどこ吹く風だ。
例えば30日午前に書き込まれたツイートで彼はこのように書いた。
「皆様より私達の韓国視察について多くの激励をいただき、本当に嬉しく心強く感じています。
韓国は入国禁止措置を予告してきましたが、計画を変更するつもりはなく、日韓関係に否定的な影響を与えるつもりもありません。
信念持って行動します」。

  日本の野党自民党の領土特命委員会所属の新藤義孝議員は、韓国人が独島(トクト、日本名・竹島)問題をどう考えているのかを“調査” するために鬱陵島(ウルルンド)を訪問すると明らかにした議員団4人の代表だ。
だが、彼のツイッターを見ると訪問目的が単純な“調査”にはとどまらないことがわかる。
彼は記者会見を通じ訪問計画を初めて明らかにした7月15日以後、ほぼ毎日韓国メディアの報道を詳しく伝えながら
「日本では想像出来ないほど加熱しています」
と書いた。
韓国世論が沸き上がり、韓国政府の対応の水準が高まるほど彼は快哉を呼んでいることだ。

  「不思議なことに日本ではほとんど報道されません
として独島問題に無関心な大多数の日本国民に関心を促すことも忘れなかった。
「カメラだけではなくビデオ(メディア)同行ではないのですか?」
という提案に対しては
「もちろんビデオも持っていきます」
と答えた。
この程度ならば彼の下心を推測できるのではないか。

  問題は彼が韓国に足を踏み入れることもしない状態で目的の相当部分を達成したという点だ。
ここには韓国政府と政界の過剰対応も一役買ったことになる。
政府を代表することもせず政治的影響力も微弱な何人かの議員の訪問計画に全国が沸きかえり、ついには大統領まで乗り出したのは「比例原則」に大きく外れるものだ。
新藤議員クラスなら日本の政界では少壮派に当たる。

  私は最後の瞬間にでも彼が心を変えるよう願う。
北朝鮮の核問題をはじめ、韓日両国が国際社会で共同対処すべき課題が山積しているところにこうしたことで感情を害し関係を悪化させる余裕はないためだ。

  彼は韓日関係を悪化させる意図はないというが、現実は正反対になるのは明らかだ。
今年の秋に推進中の李明博(イ・ミョンバク)大統領の国賓訪問でも、日本政府が積極的な姿勢を見せている韓日自由貿易協定(FTA)交渉の再開にも悪影響が予想される。
彼がこうした結果を望むのではないならば鬱陵島訪問計画を撤回するのが当然だ。

  彼はツイッターに上げた写真に「がんばろう日本!」というスローガンを入れた。
そのスローガンの意味が、前代未聞の災害の東日本大震災の傷を賢く克服するのにがんばろうという意味ならば良いだろう。
それなら韓国国民も微力ながら喜んで手伝おうとするだろう。
とんでもないことに力を注がないならばの話だ。


外務省はウハウハで喜んでいることだろう。


独島:韓国政府、自民党議員3人に入国禁止を通知

 

「竹島(独島)は日本の領土だ」と主張し、韓国入りした自民党所属の議員3人に対 し、韓国政府は「入国禁止」を通知し、日本に戻るよう勧告した。
しかし、議員らは空港で自らの主張を繰り返し、日本行きの航空機への搭乗を拒否した。
鬱陵島を訪問するとしていた新藤義孝、稲田朋美、佐藤正久の3 議員は1日午前11時10分ごろ、金浦空港に到着。
入国審査場で手続きを行おうとしたが、法務部(省に相当)出入国管理事務所の関係者たちは議員らを「送 還待機室」に案内し「入国禁止」の方針について説明した。
そして、12時40分発の全日空(ANA)便で日本に帰るよう勧告した。

しかし、議員らは登場を拒否。
日本大使館を通じ、今回の事態に対する韓国政府の立場を尋ねた。
いつ日本に戻るかは不透明な状況だ。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/08/02 08:04:46
http://www.chosunonline.com/news/20110802000005

独島:日本で無関心の突発行動、韓国が踊らされた?
招かれざる日本の極右たち、ビビンバを食べ9時間後に帰国

独島(日本名:竹島)領有権を主張し、鬱陵島を訪問するため韓国にやって来た自民党の新藤義孝、稲田朋美、佐藤正久3議員が、1日に金浦空港で入国を拒否され、9時間後に日本へ引き返した。

新藤議員ら一行はこの日午前11時3分、全日空のNH116便で金浦空港に到着したが、同空港の出入国管理所(入国管理局に相当)は3人の入国を認めなかった。
入国が禁止された外国人は乗ってきた飛行機にそのまま搭乗させるという慣例に従い、韓国政府は3人を昼12時40分発の東京行き全日空便に搭乗させようとした。
しかし新藤議員ら3人は
「公共の安全のために入国を認めないというのは納得できない。
われわれはテロリストではない」
と抗議した。
韓国政府による入国禁止を
「プライベートの侵害」
と主張したのだ。

韓国政府は直ちに出国するよう求めたが、3人はこれを無視してその場に居座り、午後3時ごろには航空会社が準備したビビンバで昼食を取った。

外国人の入国を認めるかどうかは、国の主権に関わる問題だ。
そのため入国が禁止された者に対して理由を説明する必要はないが、3人は
「自分たちの入国が認められないとすれば、大きな外交問題となる」
と抗議した。

在韓日本大使館は韓国政府による入国禁止措置が下された直後、兼原信克公使が外交通商部(省に相当)に電話をかけ、抗議と遺憾の意を伝えた。
韓国政府は午後6時に一行と面談した直後、武藤正敏駐韓日本大使を通じ
「夜8時10分発の全日空便が東京行きの最終便だが、これに登場しない場合、不法滞在者用待機室に送らざるを得ない」
と通知した。
一行は法務部(省に相当)が外国の国会議員に配慮を示すため準備した臨時の控室にとどまっていたが、韓国政府からの通知を受け
「武藤大使がわれわれの要求を韓国政府に伝えることにした」
として帰国を決めた。
一行は帰国直前に随行員を通じ、空港の免税店で韓国産ののりを購入した。

韓国の専門家の間からは
「韓国政府は日本の極右政治家の突発行動に全面対応したことで、彼らに対して主張の場を与えてしまったのではないか」
「日本では誰も注目していない極右政治家の行動に、韓国が踊らされる結果になった」
との指摘が出ている。


韓国首相の「無能発言」、そして韓国議員の「北方領土訪問」の対抗処置がこの形なのかも。
これで、外交的には貸し借りなし。
外交というのはフィフテイーフィフテイーでいくのが原則
外交的無礼は必ず、どこかで帳尻を合わせるハメになる。
そのことを十分認識して事にあたり、発言するのが基本的ルール。
それをうまくやるのが外交上手というものである。




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