2011年7月26日火曜日

中国列車事故:埋めた車両を掘り起こし、何とも忙しい

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● 埋めた車両を掘り起こし:共同



2011/07/26 12:59   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201107/CN2011072601000039.html

中国、埋めた事故車両を掘り出し 
批判受け一転調査へ

【温州共同】中国浙江省温州市の高速鉄道事故で、中国当局は26日午前、高架から転落するなどして地上に残っている車両5両の搬出を始めた。
また、先頭車両の掘り出し作業も始めた。
新華社(電子版)によると、政府の事故調査チームは車両を詳細に調査するとみられる。
先頭車両を壊して埋めたことが批判されたのを受け、慎重に原因調査を進める方針に転じた可能性がある。

現場ではクレーン2台が地上の車両をつり上げ、大型トレーラーに積載。車両はシートで覆われ、南東数キロにある温州西駅構内に順次運ばれた。


●  中国浙江省温州市の列車追突現場からシートに覆われて運び出される事故車両=26日午前(共同)


事故で被った被害と、重機で壊された被害の区別からはじめねばならない。
どうせ、出てくる結果は粉飾されたものだろうが。
でも調査しないよりはいい。


中国新幹線はどうだろうか。


サーチナニュース 2011/07/26(火) 14:54
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0726&f=national_0726_142.shtml

故障で停車、熱と悪臭こもり気を失う乗客も
 …北京・上海高速鉄道

北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄路」で25日午後5時半ごろ、電力供給施設が故障を起こし、列車20本以上が運行できなくなった
車内では空調が維持できなくなり、温度が上昇して悪臭が充満した。
気を失った乗客が出たとの報告もある。
中国新聞社が報じた。

安徽省内の電力供給施設に故障が発生し、列車20本以上が止まった。
「後続列車に追突されるのではないか」と不安がる乗客も多かったという。
上海虹橋駅発・北京南駅行きのG20列車に乗っていた乗客によると、空調が止まって温度が上昇したため、汗が止まらない状態になった。
車内は密閉された缶詰のようになり、耐えられないほどの悪臭が充満したという。
多くの乗客が怒りをあらわにした。

杭州(浙江省)発・天津西駅行きのG44列車の乗客によると、列車は午後5時37分に動かなくなった。
午後6時ごろ、乗務員が「空調も動かせなくなった」と説明し、外に出られないよう防護網をとりつけた上で、列車のドアを開けた。

しかし車内温度は上昇し、午後7時半ごろに50代に見える男性乗客が気を失った。
床に横たえられたが、顔面は蒼白(そうはく)で呼吸も乱れていた。
医師を名乗る別の乗客男性が応急処置をして、約10分後に意識を取り戻した。

乗務員は午後8時ごろ、「照明も維持できなくなった」と言い、スイッチを切った。
車内は真っ暗になった。
午後9時ごろになり電力供給が復旧し、約15分後に列車は動き始めたという。

各列に3時間以上の遅れが出た。
鉄道部門は乗客に迷惑をかけたと詫び、「故障の原因は調査中」と説明した。




レコードチャイナ 2011-07-26 15:02:12 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=53069

中国版新幹線が線路上で3時間立ち往生、
暴風雨で電力設備外れる―中国紙

2011年7月25日、北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄道」の安徽省定遠駅付近で同日午後5時30分(現地時間、以下同じ)ごろ、電力設備の故障で列車が線路上に3時間ほど立ち往生するという事故があった。
26日付で新京報が伝えた。

同日午後7時ごろ乗客の 1人が中国版ツイッター「マイクロブログ」で“つぶやいた”内容によると、車内は心臓発作を起こす乗客が出るなど、一時パニック状態に陥った。
列車は午後 5時30分ごろ突然減速して停車。車窓からは空が雨雲で覆われ、時々雷が光るのが見えた。
その後、空調やテレビが止まり、乗務員から停電が知らされた。
真っ暗で蒸し暑い車内に3時間ほど閉じ込められた後、ようやく運行が再開されたという。

事故の影響で20本余りの列車に遅れが出た。
上海鉄道局によると、原因は現場付近で同日午後5時ごろ、強い雨と風により列車に電力を供給する設備の一部が外れたこと。
今のところ、けが人などの情報は入っていない。




レコードチャイナ 2011-07-26 13:14:11 配信
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=53064

<高速鉄道脱線事故>
中国はいま産みの苦しみを味わっている―中国紙

2011年7月25日、環球時報は社説
「高速鉄道は中国が経験すべき試練」
を掲載した。
中国鉄道部は24日、前日発生した高速鉄道追突事故について謝罪を行ったが、
「乗客は実験道具ではない」
などといった世論の批判は依然激しく、中国鉄道は非常に厳しい局面に立たされている。

中国の高速鉄道導入は、長期にわたり発展のなかった「緊張の緩んだ」中国鉄道事業の中で、唯一「世界一流」の指標を掲げ、新しい技術への挑戦を試みたものだった。
中国の公共交通機関の平均事故発生率は先進国に比べて高く、その管理能力はいまだ欧米や日本のレベルには達していない。
その事実がさらに中国の挑戦を困難かつ危険なものにしてきた。
世界最先端の高速鉄道の導入に当たり、同時に世界一流の管理能力が必要になるということを、鉄道部はしっかりと認識、実行するべきだった。

鉄道部は世論の批判を真摯に受け止め、今回の事故を教訓に再発防止に尽力するとともに、安全な鉄道運行のためにより一層の努力をする必要がある。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/27 09:33:14
http://www.chosunonline.com/news/20110727000022

中国列車事故:車両残がい掘り起こし
事故原因に疑惑

26日午後、中国浙江省温州市西郊の双嶼地区を訪れた。
23日に起きた高速鉄道追突事故の現場では、整理作業が大詰めを迎えていた。
高架から落下した車両4両のうち、最後まで残された1両が2台のクレーンでトレーラーに積まれるところだった。

その横には、事故直後に地中に埋められ、証拠隠滅ではないかと論議を呼んだ後続列車の機関者先頭部分が見えた。
批判を浴びた中国鉄道省が再び重機で掘り起こしたものだ。

■血だらけではい出した乗客

事故当日に救助活動に当たった周辺住民数百人は、現場整理作業を複雑な表情で見つめた。
劉広さん(36)は
「事故の前触れだったのか、当日は一日蒸し暑い天気が続いた後、午後7時ごろから2時間ほど大雨が降り、1時間に100回以上雷が鳴った。
血まみれの乗客が落下した車両からはい出してくる姿は忘れることができない」
と振り返った。

高架上の線路は既にきれいに整理され、25日からは列車の運転が再開された。
しかし、事故の影響で乗客は減少しているという。
住民は
「犠牲者を追悼するため、通過する列車は現場付近で警笛を長く鳴らしている」
と話した。

住民は政府に対する強い不信感をあらわにしている。
ある住民は
「追突過程で4両が空に舞い上がった後、20メートル以上も落下したのに、死者が39人しかいないという説明は話にならない」
と語った。

■周辺住民が相次ぎ献血

今回の事故でせめてもの救いは、温州市民の成熟した市民意識だった。
周辺の皮革工場、縫製工場で働く地方出身の労働者、地元住民が現場で数十人を救助し、その他の市民も駆けつけて救助を支援した。

事故現場から1.6キロ離れた温州康寧医院にも、負傷者に付き添って世話をする大学生のボランティア数十人の姿があった。
犠牲者のための募金運動も始まったという。
同医院の警備員は
「事故から2日間は、市民数百人が病院前に列をつくり、献血を行った」
と語った。

■遺族への賠償、994万円

中国当局が取り調べを進めている先行列車(D3115)の運転士の証言も初めて明らかになった。
26日付京華時報によると、運転士は事故直後に高架上に出て、現場の写真を撮影している乗客を
「この列車の運転士だ。私の食いぶちを奪わないでほしい」
となどと言って制止していたという。
また、上司の電話に対しては、終始泣きながら
「私には何の過失もない。後続列車がぶつかってきた」
と話したという。

事故当時、現場に止まっていた先行列車の通信システムは壊れていなかったとの意見も示された。
京華時報によると、上海鉄路局関係者は、事故現場を確認した当時、先行列車の通信システムは正常だったと語った。
ただ、同関係者は
「落雷で通信システムに一時的に障害が起きた可能性はある」
とした。

一方、中国政府は今回の事故の犠牲者遺族に賠償金として最高で82万8000元(約994万円)を支払うことを決めた。
これは今年上半期の都市部の勤労者所得の408倍に相当する。




朝鮮日報 記事入力 : 2011/07/27 09:33:56
http://www.chosunonline.com/news/20110727000024

中国列車事故:高速列車の運転士、訓練わずか10日

中国高速鉄道の運転士資格第1号を持つ李東暁さんは、2008年3月に在来線の運転士として在職中、他の9人とともに高速鉄道の運転訓練を受けるよう命じられた。
訓練のために、河北省の唐山軌道客車公司に向かうと、れんがほどの重さがあり、厚さ670ページのドイツ語で書かれた技術資料を手渡された。
しかし、訓練期間はわずか10日間。
ろくに学ぶこともできないまま、李さんは10日後には時速350キロの高速列車を北京まで運転しなければならなかった。

26日付中国紙・新京報は、中国では高速鉄道の運転士が絶対的に不足しており、短期間の訓練を受けただけで現場に投入され、過酷な勤務を強いられていると報じた。

高速鉄道の開通初期には、在来線で経験がある運転士をわずか10日間教育しただけで、高速列車の運転に投入した。
最初に現場に投入されたある運転士は
「われわれが運転した『CRH3型』の高速列車は一度も見たことがなく、最初は運転台にスイッチがいくつあるのかも知らなかった」
と証言した。

新京報によれば、運転経験が全くない大卒の新任運転士30人が、わずか6カ月の研修で、高速列車の運転に投入されたこともあるという。
北京-天津間の高速鉄道の開通を数カ月後に控えた08年8月のことだった。
規定では最低でも2年、10万キロの運転経験がある運転士を高速列車に投入することになっているが、急増する運転士需要に対応するため、規定は守られていなかった。

新京報はまた、絶対的な人手不足で、過労に苦しむ運転士が多く、事故リスクを高めていると報じた。
昼に当直勤務をした後、休みなしで夜間に高速列車を運転したり、一度に4-5時間運転したりするケースも頻繁にあったという。

日本の新幹線では、2-3時間で運転士が交代する。
中国でも規定上は4時間以上運転できないことになっており、悪天候時には必ず2人を乗務させ、交代で運転させることになっている。
しかし、23日に温州で起きた高速鉄道追突事故で死亡した後続列車(D301)の運転士は、雷雨の悪天候の中でも単独で運転していた。




ウオールストリート・ジャーナル 日本版 2011年 7月 27日  7:59 JST
http://jp.wsj.com/World/China/node_280005

中国高速鉄道事故、ネット上で怒りの声強まる

【北京】中国の高速鉄道事故をめぐって26日、インターネット上での怒りの声が高まった。
これは国民の神経が過敏になり、要求が増えていく中で、同国指導者の世論管理の難しさを反映したものだ。

少なくとも死者39人と192人以上の負傷者を出した23日の高速鉄道列車同士の衝突事故のあと、政府が事故に関する情報を十分に提供していないことから、怒りや疑問の声が噴出している。
そのほとんどは、中国で最もよく利用されているツイッターに似たマイクロブログ、新浪微博(Sina Weibo)に現れており、微博では同事故が26日までの3日間連続で最大の話題となった。

ユーザーのYan Youmingさんは同サイトに
「当局者の目には、普通の人はいつもだまされやすい3歳の子どもに見える」
と書いた。
これは、政府の不透明な事故処理を批判する何千という投稿の一つだ。

中国の国営メディアは26日、政府は事故犠牲者の遺族との間で50万人民元(600万円)の賠償金を払うことで暫定合意したと報じた。
しかし、政府は浙江省温州市で起きたこの事故に関する新たな情報を出していない。
事故では追突した高速鉄道の4両が高さ15メートルの高架橋から落ちた。
事故直後に鉄道省は、前にいた列車は落雷で停車したようだと発表していた。

当局は関係者3人を解任するとともに、徹底した調査を行い、責任者を罰すると繰り返し述べているが、中国のネットユーザーにとっては、事故とその後の処理は、ここ数年一連の鉄道関連汚職と安全面でのスキャンダルがあったあとの政府のまずい対応への広範な不安を強めるものとなった。

ある中国人はサイトに、
「1回の落雷で列車衝突が起きてしまうほど国が腐敗すると、トラック1台が通ると橋が落ち、何袋かの粉ミルクを飲むと腎臓結石になる。
だれも例外ではない」
と書き、
「中国は今や雷雨の中を走る列車だ。
われわれは見物人ではなく、列車の乗客なのだ」
と批判した。

● Liang Zhen/Xinhua/Zuma Press

24日、救援活動や線路の修復が行われるなか、事故地域のその他58路線は一時運行休止となった

約2年前に創設され、5月にはユーザーが1億4000万人を超えたと発表した微博は、これまでもスキャンダルに対する義憤を伝えてきたが、以前からのユーザーによると、今回の列車事故後の批判の量と熱意は過去に見られなかったほどだという。
これは、長距離移動ではこれまでのところ鉄道が最もポピュラーで、しかも
共産党がその高速化を執拗に喧伝してきた国で、同事故が大きなショックを与えた
ためだ。

インターネットのエキスパートである北京大学のHu Yongジャーナリズム教授は
「鉄道は全ての人の生活に関わっている」
とし、
「その上、高速鉄道が国と共産党にとってシンボルに祭り上げられてきたという事実がある」
と語った。

ネット上に政府批判が出るとこれを取り締まり、微妙な出来事についてはそれについての報告も制限してきた
中国政府は、これまでのところ事故への厳しい批判も取り締まっていない
一部の観測筋は、劉志軍鉄道相が今年2月、汚職の関連で解任されて以来、鉄道省が批判を浴び続けていると指摘した。
香港大学の中国メディア研究者デービッド・バンダースキー氏は
鉄道省は四面楚歌の状態だ。
こういうときに誰がそのそばに行こうとするだろうか」
と述べた。

記者: Josh Chin  








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